問題39 感染症について 第22回試験【ケアマネ試験対策講座】

第22回本試験解説

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保健医療分野
問題39:感染症について適切なものはどれか。2つ選べ。

1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、すべての人の体液や排泄物等に感染性があると考えて取り扱うことである。
2 インフルエンザに罹患したものが職場に復帰する場合は、治癒証明書を提出する法的な義務がある。
3 ウイルス性肝炎は、飛沫感染する。
4 ノロウイルス感染者の便や吐物には、ノロウイルスが排出される。
5 高齢者は、肺炎球菌ワクチンを毎年接種しなければならない。

 

解答・・・1,4

1 適切である。スタンダードプリコーション(標準予防策)は、全ての人は伝播する病原体を持っていると考え、体液や排泄物等に感染性があると考えて取り扱うことです。ケアや周囲の環境に接触する前後には手指衛生を行い、血液・体液・粘膜などの接触が予想されるときは防護具(手袋、マスク、プラスチックエプロンなど)を用いることです。

2 適切でない。インフルエンザに罹患した職員が職場に復帰する場合は、治癒証明書を提出する法的な義務はありません。
診断や治癒の判断は、診察に当たった医師が身体症状や検査結果等を総合して医学的知見に基づいて行うものです。インフルエンザの陰性を証明することが一般的に困難であることや、患者の治療にあたる医療機関に過剰な負担をかける可能性があることから、職場が従業員に対して、治癒証明書や陰性証明書の提出を求めることは望ましくありません。
ちなみに、学校保健安全法施行規則の改正により、インフルエンザ出席停止期間基準が「解熱後2日を経過するまで」から「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」というふうに変わりました。
発症した日からかぞえると、6日間の 出席停止が必要ということになります。

3 適切でない。肝炎はA、B、C、E型と4種類あります。
A型:経口感染…治癒する
B型:血液感染…大部分は治癒するが、垂直感染(母子)・水平感染(幼少期の注射など)はキャリアになり慢性化する場合も。
C型:血液感染…約7割がキャリアにな理、慢性肝炎に移行。肝硬変・肝がん原因1位。
E型:動物が保有するウイルスに感染。ワクチンはなく、自然治癒する。生肉を食べないことが予防策。
肝炎ウイルスは経口感染か血液感染が感染経路になるので、飛沫感染ではありません。

4 適切である。ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。経口感染(2枚貝などを非加熱で食べる)、接触感染(吐物や便に触れた手を介して口へ)、飛沫感染が感染経路になります。
滅菌方法は、次亜塩素酸ナトリウムを用います。また、症状が収まった後も、しばらくはノロウイルスが体内に残り排出されるので、感染に対する予防は確実に続けるようにします。

5 適切でない。肺炎球菌ワクチンは、2014年10月から定期接種が開始されました。定期接種の対象者は、
・その年に対象となる年齢に該当する方
・60~65歳未満の心臓、腎臓、呼吸器機能低下、または免疫機能不全で日常生活が極度に制限される方が対象となっています。
この定期接種は再接種には適用されません。
1人1回のみ対象となります。
また、ワクチンの効果は5年を経過すると低下が目立つとされていて、毎年接種は義務付けられていません。

解説は以上です。

動画解説はこちら
https://youtu.be/yRCHQIQQNYo




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