【ケアマネ受験対策講座】第21回問題33

ケアマネ受験対策講座
介護支援分野

第21回本試験
問題33 在宅で医療機器を使用する場合の留意点について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 腹膜透析を実施している場合は、感染に注意が必要である。
2 在宅中心静脈栄養法を行っている場合は、入浴は禁忌である。
3 在宅経管栄養法では、カテーテルの定期的な交換は不要である。
4 気管切開を伴った人工呼吸療法では、気管切開部の管理が必要である。
5 在宅酸素療法では、機器の周囲2m以内に火気を置かないようにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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解答・・・1,4,5
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1:正しい。腹膜透析というのは、在宅で行う透析療法ですね。
腎臓は老廃物をおしっこで排出する機能があります。
他にも電解質のバランスを整えたり、
血圧の調整などさまざまな仕事をしています。

その腎臓の機能が慢性的に低下すると、
高血圧や貧血、心臓機能低下や尿毒症など、
様々な不調があらわれます。

腎臓の働きが慢性的に低下した状態を、
慢性腎不全といいますね。
さらに進行すると末期腎不全となり、透析療法や腎移植の対象にまでなります。

透析というのは、腎臓がおこなうはずの
老廃物を取り除くことと、血液をきれいにすることを
腎臓の代わりにおこなうことです。

透析は2種類あります。
血液透析
腹膜透析
この2つですね。

血液透析というのは、血液を身体から取り出し、余分な水分や老廃物を除去して、体内に戻します。
これは、週に2〜3回受診で、1回につき4〜5時間かかります。
血液を取り出すには、手首付近の血管を手術し、血液の通り道である「シャント」を作ります。
このシャントは、つまったり、感染症のリスクがあるため、
圧迫に注意したり、感染予防が必要となります。
受診頻度も多く、患者の負担も大きいのが血液透析の特徴です。

一方、
腹膜透析というのは、腹膜を使って血液をきれいにする治療法です。
お腹の中に一定時間透析液を入れておくと、腹膜を介して血液中の余分な水分や老廃物が透析液側に移動します。
その透析液を身体の外へ出すことで血液をきれいにします。
透析液の交換は1日4回ていど、患者自身が自宅等でおこなうことができます。
通院も月に1〜2回でいいため、
血液透析よりも負担が少なくてすみます。

ただ、腹膜透析では、透析液の出し入れ用のカテーテルを埋め込むため、そのカテーテルの出口部分は細菌等の感染症を起こす危険があるため、自己管理や感染予防が必要となります。

2:誤り。在宅中心静脈栄養をしているかたでも入浴はできます。
在宅中心静脈栄養法というのは、
口から食べられない方に対して、
中心静脈という心臓近くの血管に留置したカテーテルから点滴によりエネルギーや栄養を補給する方法です。

入院しなくても自宅でできるというメリットがありますが、
十分な訓練や、消毒、輸液管理、定期的な診察を行いながら、
注意して取り扱う必要があります。

自宅での生活を前提にしているため、
入浴も可能です。
ただし、カテーテル挿入部分の防水や、入浴後の観察をしっかり
行う必要がありますね。

3:誤り。在宅経管栄養におけるカテーテルの交換は、
必ず定期的に行う必要があります。
在宅経管栄養法というのは、口から食事を摂れないかたに対して、
チューブを挿入し、そこから栄養剤を注入する方法です。

経鼻胃管栄養法、胃ろう栄養法、腸ろう栄養法があります。
経鼻胃管栄養法は、鼻から胃へチューブを挿入し、栄養剤を注入する方法です。

胃ろう栄養法や腸ろう栄養法は、
胃や腸にカテーテルを挿入し、そこから栄養剤を注入する方法です。
カテーテル内に直接栄養剤を流すため、
詰まったり、劣化による損傷の危険がありますので、
定期的に交換する必要がありますね。

4:正しい。気管切開を伴った人工呼吸法では、気管切開部の管理が必要です。
重度の意識障害や、呼吸不全などにより気管切開し、人工呼吸器を挿入することがあります。

その際、チューブの狭窄や閉塞がないか、
気管切開孔に出血や感染がないか、抜けていないかなど、
適宜注意を払っておく必要がありますね。

5:正しい。在宅酸素における火気の取り扱いについては、厚生労働省により、
>酸素濃縮装置等の使用中は、装置の周囲2m以内には、火気を置かないこと。
>酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないこと
と決められています。

在宅酸素では、高密度の酸素を取り扱うため、
引火しやすいので、火気の取り扱いには十分注意するよう、
注意喚起がなされています。

解説は以上です。

音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/ieZy3RJG.mp3

インデックスカード暗記
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透析療法2


1:血液透析
2:腹膜透析
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血液透析 受診回数


週2〜3回
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腹膜透析 受診回数


月1〜2回
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透析 感染リスク管理


必要
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在宅中心静脈栄養法 入浴可否



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在宅経管栄養法3


1:経鼻
2:胃ろう
3:腸ろう
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在宅経管栄養 カテーテル交換


必要
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