ケアマネ受験対策講座 112日目
介護支援分野
財政安定化基金について、正しいか誤りか答えよ。
問題:
給付費増大により市町村の介護保険財政に不足が見込まれる場合に、必要な額を貸し付ける。
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解答・・・正しい
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給付費増大により、財政不足が見込まれる場合には、
全額貸付けになります。
財政安定化基金は、
市町村の財政が苦しい時に、
お金をくれたり、貸してくれたりする銀行のようなものですね。
場合によって、お金をもらうこともできるのですが、
なんでもかんでももらえるわけではありませんね。
理由によっては、もらえないことになっています。
どのような理由で、もらえるとか貸付だとかきまるかというと、
2パターンありますね。
1:給付費増大による支出の増加
2:保険料未納による収入の低下
こうなっています。
給付費増大、とくれば市町村が行う保険給付のことですね。
市町村は、介護保険事業計画において、
サービスの見込の量などを決めます。
無計画ではいけないので、
「このくらいかな。」という支出の見込みをたてます
その見込みを上回って給付費が増大したわけです。
つまり、支出が思ってたよりも高くなって、
お金が足りない。
という状態ですね。
当然、市町村の見込みが甘かったのだ、
という判断になります。
なので、交付してもらえず、全額貸付になるわけですね。
次に2:保険料未納による収入減、
についてですが、
介護保険の1号さんの保険料は、
年金から天引きするパターンと、
コンビニや銀行で自分で払いに行ってもらうパターンがありますね。
年金の年額によって、ふりわけられるのですが、
コンビニなどで自分で払ってもらう場合、
納期を遅れて払ったり、なかなか払ってくれない方もいます。
市町村も、ちゃんと納めてもらえるように
ハガキを送ったり、連絡をしたりしますが、
それでもなお払わない場合もあるわけです。
それについては、その払わない人にも責任があるので、
「多少は仕方ないね」
ということで、
半分は交付。つまり「あげるよ」となります。
残りは、貸付になるわけですね。
このように区別しておくといいですね。
ちなみに、
借りたお金は当然、返済しなければなりません。
それは、どうやるかというと、
次期3年で分割で返済しますね。
現在は第7期介護保険事業計画です。
2018年4月から3年間の間に、借りた場合には、
3年後の第8期にはいってから、
分割で返済するんですね。
年度末に一括、とか、
借りたら翌年返済、とかでもなく、
翌期(次期)3年で分割返済
です。
これも押さえておきましょう。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/file/nlcl
インデックスカード暗記
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表
財政安定化基金 交付
裏
保険料未納 2分の1
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表
財政安定化基金 全額貸与
裏
給付費増大時
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表
財政安定化基金 返済
裏
翌期3年 分割返済
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