ケアマネ試験、しっかりおさらいをしよう。
2021年度介護支援専門員試験 問題1
2020(令和2)年の介護保険法改正について
正しいものはどれか。2つ選べ。
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1 国及び地方公共団体は、地域住民が相互に人格と個性を
尊重し合いながら、参加し、共生する地域社会の実現に
資するよう努めなければならないこととされた。
2 市町村は、地域ケア会議を置くように努めなければ
ならないこととされた。
3 高齢者と障害児・者が同一の事業所でサービスを
受けやすくするための共生型サービスが創設された。
4 厚生労働大臣は、要介護者等に提供されるサービスの
内容について調査及び分析を行い、その結果を公表するよう
努めるものとされた。
5 一定以上の所得がある第1号被保険者の介護給付及び
予防給付の利用者負担割合が3割とされた。
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………
……
…
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答え:1、4
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2020年改正の問題でした。
改正直後に出題されるというのは、
やや珍しかったですね。
2020年の改正ポイントはこれといった特徴が
つかみにくいところでしたが、
過去に行われた改正ポイントを把握していることで
正解肢を選び安かったのではないかと思います。
1…正しい。
2020年の介護保険改正において、
介護保険法第5条の第4項に新たに追加されました。
2…誤り。
これは2014年改正のポイントです。
地域ケア会議の設置が努力義務になりました。
2014年はこのほかにも、
・特養入所対象を原則要介護3に(※例外あり)
・居宅介護支援事業者の権限を市町村に委譲
・包括的支援事業の見直し
・2割負担導入
などがなされた年でした。
3…誤り。これは2017年改正ですね。
2017年改正の大きなポイントは、
以下の3つです。
1:3割負担導入
2:介護医療院創設
3:共生型サービス開始
こうなっています。
共生型サービスというのは、
介護保険、障害福祉どちらかの指定を受けている事業所が、
お互いの制度の指定を受けて、サービス提供をできるように
したものです。
障害者が65歳になることで、介護保険の被保険者となり、
これまで利用していた障害福祉サービス事業所を利用できなく
なる、といった状況を鑑みて、創設されました。
介護保険と障害福祉といった制度の”縦割り”を超えた、
目玉とも言えるものですね。
4…正しい。
2020年の介護保険改正のポイントです。
介護保険事業計画の見直しに関する事項の項目に、追加されました。
5…誤り。これも設問3と同様に2017年改正のポイントになります。
解説は以上です。
<インデックスカード>
表:
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2017年 改正ポイント③
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裏:
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1:3割負担導入
2:介護医療院創設
3:共生型サービス開始
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表:
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2014年 改正ポイント⑤
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裏:
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1:地域ケア会議法定化
2:特養対象者要介護3(※)
3:居宅介護支援市町村権限委譲
4:包括的支援事業見直し
5:2割負担導入
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