問題26 呼吸について 第22回試験【ケアマネ試験対策講座

第22回本試験解説

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保険医療分野
問題26:呼吸について適切なものはどれか。2つ選べ。
1 高齢者は、一般に、若年者と比べ、1回換気量は低下する。
2 頻呼吸は、発熱や心不全でもみられる。
3 心不全による呼吸困難は、起座位又は半座位で増強し、臥位で減少する。
4 下顎呼吸は、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者でよくみられるみられる。
5 チェーンストークス呼吸では、小さい呼吸から徐々に大きい呼吸となり、その後徐々に小さい呼吸となって、一時的な呼吸停止を伴う呼吸状態を繰り返す。

 

解答・・・2,5

1 誤り。換気量は高齢者でも若年者でも変わりません。換気量というのは、一回の呼吸で肺に入ったり出たりする空気の量のことです。ただ、この呼吸に伴って、肺に残る空気。これを残機量(ざんきりょう)と言いますが、これは高齢になるにつれて増加します。
そして、換気量自体は年齢によるものはないのですが、努力呼吸による吸気量と排気量は年齢により低下します。
これを換気量と合わせて肺活量と呼びますが、年齢とともに肺の弾力性が失われていき、肺活量は年とともに低下します。
残機量(肺に残る空気)→増加
肺活量→低下
換気量→変わらない
あわせて押さえておきましょう。

2 正しい。頻呼吸は、発熱や心不全、呼吸器疾患で起こります。
頻呼吸というのは1分間に25回で浅い呼吸のことを言います。
通常成人の呼吸数は、1分間に15〜17回ですのでかなり早いですね。

3 誤り。心不全とくれば起座呼吸です。起座呼吸をすることで呼吸困難は軽減し、臥床つまり横になることで呼吸困難が発生します。
心不全というのは、心筋梗塞や不整脈、高血圧等の心疾患により心臓のポンプ機能の低下し、血液を臓器に十分に送り出せなくなるものです。
心不全の方が横になっていると、血液をうまく送り出せなくなることにより心臓付近に血液が滞留します。そして血管から水分が漏れ出し、その重みが胸部を圧迫し呼吸困難を引き起こします。
苦しくて起き上がると水分は下へながれるため胸部の圧迫感は解消されます。横になるとくるしく、起きると楽になるわけです。
設問は逆の説明になっているので誤りです。
心不全とくれば、起座呼吸。セットワードで押さえておきましょう。

4 誤り。下顎呼吸が起きると、呼吸が止まる間際で臨終が近いことを意味します。下顎呼吸というのは、口をパクパクと動かしあえぐような呼吸のことをいいます。本人に意識はなく、これが起きると1時間ほどで亡くなるかたがおおいです。
ちなみに、COPDで特徴的な呼吸というのは、くちすぼめ呼吸です。
COPDは喫煙を原因として、喘鳴や呼吸困難を引き起こすものです。肺胞の細胞破壊により換気障害になり息を吐くことがうまくできないため、気道内圧を高めるために口をすぼめるような呼吸をします。
COPDとくればくちすぼめ呼吸です。これもセットワードとして押さえておきましょう。

5 正しい。チェーンストークス呼吸というのは、重症の脳血管疾患や心不全といった脳が低酸素状態になることによって起こります。
小さい呼吸から徐々に大きな呼吸となった後、また呼吸が小さくなり一時的に呼吸停止する。これを繰り返す呼吸のことです。設問の通りです。

解説は以上です。

動画解説はこちら
https://youtu.be/6FdBSgtGDbY

 




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