【ケアマネ受験対策講座 】
介護支援分野 第240日
国民健康保険団体連合会について、正しいか誤りか答えよ。
問題:
介護サービス事業者の指定取消を行う権限を有する。
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解答・・・誤り
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国保連は、元々は医療保険関係の審査・支払い業務などをおこなう機関です。
2000年の介護保険制度創設時に、
介護保険関係業務について、市町村より委託を受けて、
医療保険関係の業務と並行して、
一部の介護保険関係業務を行うことになっています。
ケアマネ試験においては、
国保連そのものではなく、
「国保連の介護保険関係業務」について出題されますね。
で、その国保連の介護保険関係業務は、大きく分けて4つです。
1:審査・支払(介護給付費等審査委員会)
2:苦情対応(受付・調査・助言)
3:第三者行為求償事務
4:事業所・施設運営
こうなっていますね。
1:介護サービスを提供する事業者は、
利用者から1割などの定率負担分の支払いをうけますが、
残りは、国保連に介護報酬請求を行います。
請求を受けた国保連は、
介護給付等審査委員会を設置し、その報酬請求において、
不正や間違いなどがないか審査を行います。
それで問題がなければ支払いを行いますね。
さらに、
2:介護サービス事業者に対する苦情を聞いたりもします。
苦情を受けた場合には、
苦情が出た事業者へ調査に行ったり、必要に応じて指導や助言なども行います。
ただし、その指導については軽いもの。アドバイス的なものになりますので、監督や勧告といった強い権限は持ち合わせていません。
そして、
3:第三者がおこした加害行為により、要介護状態になった方が賠償をしてもらっていない場合に、代わりに加害者に賠償を支払うよう求める事務、
いわゆる求償事務を行ったりします。
最後に
4:事業所・施設運営ですが、国保連独自に介護サービス事業所や施設を運営することもできますね。
ケアマネ試験的には、どこの事業所を運営できるか、という点よりも、「事業所や施設を運営できる」という点を押さえるといいかと思います。
ほとんど全ての事業所や施設を運営できます。
あと、
少し細かいのですが、
「共同電算処理」といった事務も行ったりしますね。
保険者である市町村のおこなっている支払いや計算の代行などをやったりもしています。
これは、暗記の必要はありませんが、過去に出題実績もあるので、
「ふ~ん。」でおさめておくといいですね。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/xr6yymCf.mp3
インデックスカード暗記
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表
国民健康保険団体連合会 業務4
裏
1:審査・支払(介護給付費等審査委員会)
2:苦情対応(受付・調査・助言)
3:第三者行為求償事務
4:事業所・施設運営
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