【ケアマネ受験対策講座】
介護支援分野 第237日
介護保険財政について、正しいか誤りか答えよ。
問題:
調整交付金は、各市町村の第1号被保険者の所得の分布状況を勘案して交付される。
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解答・・・正しい
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介護保険の財源は、被保険者から集めた介護保険量も財源に含まれるので、
原則保険料50%、公費(税金)50%
となっています。
そして、さらに細かく見ていくと、
居宅サービスの財源は以下のようになっています。
保険料50%→1号23%、2号27%
公費50%→国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%
こうなっていますね。
国が負担する25%は、
20%と5%にわかれています。
20%のことを一律交付金
5%のことを調整交付金といいます。
一律交付金というのは、各市町村に一律に交付されるお金です。
調整交付金というのは、各市町村の財政状況を勘案して割り振られるお金ですね。
市町村によって、財政格差があります。
お金持ち市町村もあれば、
貧乏市町村もあるわけです。
低所得者が多くて、介護保険料が思ったより集まらなかったり、
後期高齢者が多くて、介護給付費をたくさん払うことになったりすると、
当然、その市町村の財政は苦しくなりますね。
反対に高所得の高齢者が多くて、介護保険料が多く集まったり、
後期高齢者が少なくて、介護給付費の支払いが少なくて済むと、
その市町村は、財政的に潤いますね。
このような財政格差を埋めるために、調整交付金というものがあります。
千葉市のように、1号保険料だけで1号の負担率23%を確保できるようなところには、
1.2%くらいしか調整交付金を渡しません。
ですが、前述のように財政的に苦しいところには、7%くらい渡します。
そうやって、バランスを取るわけですね。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.work/8yxx
インデックスカード暗記
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表
介護保険(居宅サービス)財源
裏
保険料50%:1号23%、2号27%
公費50%:国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%
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表
介護保険財源 国25%内訳
裏
一律交付金20%
調整交付金5%(1号所得、後期高齢者)
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