ケアマネ受験対策講座
介護支援分野 第34日
介護保険の財政について、正しいか誤りか答えよ。
問題:
調整交付金は、すべての市町村に一律に交付されるのが原則である。
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解答・・・誤り
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この設問は、一律交付金のことですね。
介護保険では、保険給付は、
介護保険料が半分、残りは公費(税金)が半分持つことになっています。
保険料は、1号さんと2号さんの人数比で、
50%のうち、どちらがどれだけ受け持つかが決まります。
1号さんは3600万人、
2号さんは4300万人くらいいるので、
それぞれ、
1号→23%
2号→27%
となっていますね、
で、
調整交付金というのは、1号さんの保険料の負担割合がなんらかの理由で集まらない場合にフォローするお金になります。
もう少し細かくみていきますね。
公費負担分はどうなっているのかというと、
おやぶんの国が25%、アニキ分の都道府県が12.5%、弟分の市町村も12.5%。これをそれぞれ負担します。
おやぶんが半分。残りをアニキと弟が半分ずっこする。
と、なっています。
円グラフにしてみるとわかりやすいですよ。
写真、掲載しておきますね。
おやぶんである国が負担する25%
このうち、20%は全市町村に一律に交付されます。
これがさきほど登場した一律交付金です。
残りの5%、調整交付金は各市町村の財政状況に応じて変動するんですね。
財政状況によって、多めに交付したり少なくしたりと、調整するわけです。
だから調整交付金と言いますね。
お金が足りないといっても、
市町村によってまちまちです。
千葉市のように、保険料収入だけで23%をゆうにまかなうことができる所
なんかもあるので、
そういった市町村には、「1.2%だけね。」
となりますし、
低所得の方がおおくて、介護保険料収入が集まらず、
さらに高齢者の数やサービスを利用する人が多く、保険給付もたくさんある。
なんて市町村もあります。
そういった市町村は23%にはとても届かないので、
「じゃあ、7%ね」
という風に、
傾斜的に交付されますね。
ちなみに、調整交付金は2パターンあります。
普通調整交付金と
特別調整交付金です
普通調整交付金は、市町村の1号さんの所得状況や後期高齢者が多い世帯で、
保険料収入がすくなく、保険給付が多いといった、偏り具合に併せて給付されるものですね。
さきほどまで解説していたものになります。
特別調整交付金は、災害等により、
家や財産を失った方のために保険料を免除したりします。
当然、保険給付のために必要な23%が集まらないわけですので、
それに対して交付されるものになりますね。
押さえておきましょう。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/8rMomSgK.mp3
インデックスカード暗記
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表
介護保険財源 国25%内訳
裏
一律交付金20%
調整交付金5%
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表
調整交付金 種類
裏
普通調整交付金(1号所得、後期高齢者)
特別調整交付金(災害)
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