ケアマネ受験対策講座
介護支援分野
第21回本試験
問題46 面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1「もう少し詳しく話してください」という質問は、クローズドクエスチョン(閉じられた質問)である。
2 コミュニケーション手段としては、言語的なものと非言語的なものがある。
3 傾聴は、「聴いている」ということをクライエントに理解してもらうことを含む。
4 「励まし、明確化、要約」は、クライエントとの関係を形成するための重要な技術である。
5 話す時の表情、抑揚、速さは、重要ではない。
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解答・・・2,3,4
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1:誤り。ソーシャルワークはケアマネ試験ではよく出題されるポイントですね。
ソーシャルワークにおける面接技法の一つとして、
質問があります。
コミュニケーション技術の一つとして、
クライエントに質問を行うというのは、
クライエントの気づきの機会を与えたり、
関心を寄せているという意思表示にもなるもので、
重要なものですね。
質問技法には2つあります。
クローズドクエスチョン(閉じられた質問)
と、オープンクエスチョン(開かれた質問)です。
クローズドクエスチョンというのは、
「はい」「いいえ」で答えられるような質問です。
例「昨日はよく眠れましたか?」など
ほかには、
答えが決まっているものも、クローズドクエスチョンに含まれます。
例「今日は何曜日ですか?」など
オープンクエスチョンというのは、
話し手が自由に答えられる質問です。
「どのように感じましたか?」
「具体的に教えてくれますか?」
こうなっています。
この設問は、オープンクエスチョンについての記述になります。
2:正しい。言語的コミュニケーションのことをバーバルコミュニケーション、
非言語的コミュニケーションをノンバーバルコミュニケーションといいます。
ちなみに、
言語的反応と、非言語的反応のどちらが
クライエントの感情を正しく表すかというと、
非言語になりますね。
例えば、
「怒ってる?」と聞いた時に、
「怒ってないよ。」と答えるのが言語的。
怒った顔をしているのが、非言語的。
どちらを本当と感じるか、わかりますね。
非言語的コミュニケーションは、
対象者の本心をつかむ重要な要素ですね。
3:正しい。傾聴というのは、耳を傾けて聴くことです。言葉をただ聞くだけでなく、相手を理解するためのコミュニケーション技術です。
ちなみに、
介護支援専門員を含む、対人援助者が行動規範として用いるのは、「相談面接の8原則」です。
バイスティックの7原則に専門的援助関係というのを加えた8つですね。
相談面接8原則
1:個別化の原則
2:意図的な感情表現の原則
3:統制された情緒関与の原則
4:受容の原則
5:非審判的態度の原則
6:自己決定の原則
7:秘密保持の原則
8:専門的援助関係
こうなっています。
これも合わせておさえておくといいですね。
4:正しい。励まし、明確化、要約はいずれもコミュニケーションの技術です。
相談援助者は、対象者とのやりとりにおいて、適切な対応を用い、相談援助をスムーズにおこなうよう努めます。
5:誤り。話す時の表情や抑揚、速さには非言語のメッセージが出ます。
表情は、対象者の感情を表すメッセージが多く現れますし、語気の強さや速さに関しても、言語的メッセージではわからない、本当の感情を掴むヒントになりますね。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/8CHkwAAt.mp3
インデックスカード暗記
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表
質問技法2
裏
クローズドクエスチョン
オープンクエスチョン
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表
相談援助8原則
裏
1:個別化
2:意図的な感情表現
3:統制された情緒関与
4:受容
5:非審判的態度
6:自己決定
7:秘密保持
8:専門的援助関係
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