ケアマネ受験対策講座
介護支援分野
第21回本試験
問題37 在宅での医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 インスリンの自己注射の効果は、利用者の体調によって変わることはない。
2 人工透析を受けている者は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高い。
3 疼痛に対して麻薬を使用する際は、副作用の便秘に注意する必要がある。
4 人工呼吸器を装着している場合には、パルスオキシメーターによって酸素飽和度を測定する。
5 在宅自己導尿は、膀胱内にカテーテルを留置するよりも感染リスクが高い。
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解答・・・2,3,4
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1:誤り。インスリンの自己注射というのは、
自分でインスリンを管理して、必要な量を自分で注射するものです。
インスリン注射をしている場合には、
副作用として、低血糖のリスクがあります。
食事摂取量そのものが少なかったり、運動量が多すぎたり、
空腹時や激しい運動を行った時に起こりやすいですね。
もちろん、体調によって食事が摂れないこともありますね。
このような場合にインスリン注射を行えば、
普通に食事を摂っているときよりも効きすぎたりします。
2:正しい。人工透析は、腎機能低下が慢性化し、
末期腎不全になった方などが受ける治療法です。
透析患者さんは、
尿が出ないので、水分や塩分が体にたまり、
それを循環させる心臓には大きな負担がかかります。
それにより心臓疾患の原因となり、
進行すれば心不全になります。
さらに、
糖尿病や高血圧、脂質異常症、喫煙などといった生活習慣病が、
腎臓病の原因ともなっています。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳卒中の原因疾患でもありますね。
3:正しい。がんの方の疼痛管理には、オピオイド製剤が使われます。
モルヒネなどがそうですね。
医療用麻薬として使われます。
便秘や嘔吐、排尿障害、幻覚やせん妄など、
様々な副作用があります。
4:正しい。パルスオキシメーターというのは、
皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定するための装置です。
指に挟んで測定します。
酸素は、血液中の赤血球の中にあるヘモグロビンと結合して動脈血として全身に運ばれます。
パルスオキシメーターは、赤色・赤外の2種類の光を利用して、血液中のヘモグロビンのうち酸素と結びついているヘモグロビンの割合を%で表します。
この%が、血中酸素飽和度です。
5:誤り。排尿障害により、自力での排尿が難しい場合には、
別の形で排尿する必要があります。
その方法としては、
膀胱留置カテーテルや、在宅自己導尿ですね。
膀胱留置カテーテルは、膀胱内に常時カテーテルが入っているため、尿路感染症などの感染は避けられません。
在宅自己導尿に関しては、
尿意がある時とか、決まった時間に自己導尿カテーテルを挿入して、排尿するため。感染リスクは膀胱留置カテーテルよりも低いですね。
解説は以上です。
音声解説はこちら:
http://kbsakura.site/p5rAbdOp.mp3
インデックスカード暗記
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表
インスリン リスク
裏
低血糖
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表
人工透析 リスク
裏
心筋梗塞、脳卒中
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表
パルスオキシメーター 測定
裏
酸素飽和度(SpO2)
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表
在宅自己導尿 膀胱留置カテーテル
感染リスク
裏
在宅自己導尿<膀胱留置カテーテル
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